2015年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« グァテマラでのNGO向けCSR(企業の社会的責任)にかかるセミナー(上岡直子) | トップページ | あるアドボカシー担当者との出会い(松尾沢子) »

2004年8月15日 (日)

アメリカNGOのアドボカシー活動(杉原ひろみ)

「地球に乾杯!NGO」をご覧になった読者の方々が用いた検索エンジンでのキーワードを元に、以前掲載したコラムを厳選してお送りいたします。
第3回:キーワード=「アドボカシーとは

 政治の街ワシントン。開発NGOにとって「アドボカシー」の本拠地を意味する。ワシントンに暮らし始めて何度となく「アドボカシー」「ロビーイング」という言葉を聞くようになった。私はアメリカの政治が専門ではないので、読者で知っている人がいたら是非とも補足・訂正していただきたい。

 アドボカシーとは、政府に働きかけて市民の声を政策に反映させること、その場合、NGOは市民と政府の仲介者である。アメリカの開発NGOの全てが「アドボカシー」をしているわけではない。また、ワシントンにあるわけでもない。しかしワシントンに事務所を構えるNGOの多くはアドボカシー担当のスタッフを配置している。いやアドボカシーをするためにワシントンに事務所を構えていると言った方がいいかもしれない。EU本部のあるブリュッセルのように。

 では誰がやっているのか?アメリカNGOの場合、Government Relations,Public Policy,Communications, 等の部署にいるスタッフがアドボカシーを担当している。なぜか中年女性が多い。そして生保の外交員おばちゃん風でおしゃべりだ。彼女らは決まって外交・国際関係を扱う上・下院委員会や小委員会スタッフ経験者である。アメリカの場合、法律を策定させることがNGOの目的の実現や目標の達成に有効である。そして法の成立過程を知っている彼女らは、NGOがどのようにアドボカシーをすれば効果的か熟知している。

 次に、誰に対してアドボカシーを行っているのか?彼らの活動を見ている限り、アドボカシーは、主に①上下院の委員会・小委員会、および議員、②草の根レベル(市民や地元議員、議員立候補者など)、の2つに対して行われている。①の場合、以前紹介したが、インターアクション・フォーラム3日目のロビー活動もその一つである。②の具体例として、国内NPOであるが「AARP」(全米退職者協会)は、選挙前、AARPの政策とその必要性を、市民・地元立候補者の双方に、ダイレクトメールなどで分かりやすく訴え、教育している。両者が政策に共感し、立候補者が当選して議員になった場合、AARPの声が市民の声として議会まで届けられることになる。

 このようにしてアメリカのアドボカシー活動は行われている。日本では?イギリスでは?EUでは?と気になるところである。NGOの世界銀行に対するアドボカシーはもっと複雑な経路をたどる。いつかご紹介したいと思う。

« グァテマラでのNGO向けCSR(企業の社会的責任)にかかるセミナー(上岡直子) | トップページ | あるアドボカシー担当者との出会い(松尾沢子) »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22191/62463894

この記事へのトラックバック一覧です: アメリカNGOのアドボカシー活動(杉原ひろみ):

« グァテマラでのNGO向けCSR(企業の社会的責任)にかかるセミナー(上岡直子) | トップページ | あるアドボカシー担当者との出会い(松尾沢子) »