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2004年11月 1日 (月)

インターンの獲得:人とのつながりの大切さ(利根川佳子)

このコラムでは、2004年5月~7月の2ヵ月半の間行ったユニセフ-エチオピアでのインターンの体験を書かせていただくことになっている。ユニセフのインターンを通じて実際にエチオピアで体験して学んだことをこのコラムで書いていきたい。
第一回目は、インターン獲得の経緯について書きたいと思う。

1年制ではなく、2年制のアメリカの大学院を選んだ理由の一つは、夏休みの間にフィールドでインターンができるという点であった。
それまで開発と教育に関心をもって勉強していたが、実際に途上国といわれているところに行ったことがなかった。やはりフィールド経験を通して、自分の開発援助への信念を確認したいという気持ちがあった。また、修士に進む多くの人が職務経験を持つ中で自分に実務経験がないという点からも、インターンを通して少しでも実務体験を得たかった。

ユニセフ-エチオピアでのインターン獲得は、人とのつながりそして行動力により成し得たものだと思う。

日本のNGOでボランティアの経験があり、また、アメリカでもワールド・ラーニングでコラムの執筆者でもある上岡直子さんの下、インターンをさせてもらっていたので、夏のインターンでは、NGOの視点とは異なるであろう国際機関の視点を学びたいと思っていた。国際機関の中でも、特にアフリカで女子教育プログラムを行っているユニセフでインターンをしたいと考えていた。ユニセフは、African Girls Education Initiativeというアフリカの女子教育に焦点を当てたプロジェクトを1996年から行っている。

私のような職歴のない大学院生がユニセフの現地事務所でインターンをするには二通り方法がある。一つは、日本ユニセフ協会の支援による現地事務所への派遣(http://www.unicef.or.jp/new/0305_a.htm)、そしてもう一つが一般公募
(http://www.unicef.org/about/employ/index_internship.html)である。
日本ユニセフ協会は、旅費を支給してくれるため大変魅力的であった。もちろん応募した。しかしながら、例年アジアに学生を送っている協会に、アフリカに行きたいという私の想いが伝わらなかったのか、面接があまりうまくいかなかったのか、残念ながら受かることはできなかった。それが、2003年の11月頃だった。

日本ユニセフ協会を通してのインターンの選考には落ちたものの、やはりユニセフでインターンをしたいという気持ちを捨てることができず、一般公募でのインターン募集に申し込もうと考えていたとき、同じ大学院の先輩が1年前の夏にアフリカでユニセフのインターンをしていたという情報を得た。その先輩に連絡をとってみたところ、ニューヨークのユニセフ本部にいらっしゃる職員Aさんに相談してみてはどうかと言われた。先輩から、Aさんのメールアドレスを教えてもらい、複数のメール交換をしてユニセフのことについて色々と伺った。Aさんとのメールのやり取りで、ますますユニセフに興味を持った私は、ぜひ直接Aさんからお話を聞きたいと思い、ニューヨークのユニセフ本部まで訪ねることにした。それが2003年の12月末である。

年末のお忙しい中、お時間を作ってくださったAさんから、多くののユニセフの資料をいただき、ユニセフ組織全体の活動や活動理念など詳しいお話をうかがった。その時に、私の今まで学んできたアフリカ政治や現在学んでいる教育の開発のこと、そしてユニセフでのインターンを通して、いつも弱い立場に置かれている女の子への教育のあり方についてのユニセフの視点を学びたいという熱意をAさんにお話した。そして、Aさんがお知りあいのユニセフのアフリカ事務所で働く方達を紹介してくださるということになった。

形としては、一般公募のプロセスを踏んだが、Aさんが私の推薦状を書いてくださり、現地事務所へも直接メールを出してくださった。このAさんの推薦がなければ、私がユニセフのインターンを獲得することは難しかっただろう。実際に国際機関へのインターン獲得は大変競争率が高いと聞いているし、私の友人でたくさんの現地事務所へ一般公募でのインターンを申し込んだが、返事は全くもらえなかったと聞いた。

私は本当に運がよかったと思う。Aさんを紹介してくれ、親身に相談に乗ってくれる先輩が近くにいたし、Aさんもフィールドの経験を重視し、積極的に若者をバックアップしてくださる心強い方だった。敢えて言うなら、私がそのような素晴らしい人たちと知り合えるチャンスを逃さなかったのが良かったといえるだろう。

実際のエチオピアでのインターンでは、さらに人とのつながり、フットワークによって多くの経験を得ることができた。
次回は、エチオピアを選んだ理由について書きたいと思う。
筆者プロフィール

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