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2005年1月10日 (月)

ローカルNGOによるPLA研修(位田和美)

雨季中、農作業に勤しむ住民に圧倒され、村落開発に挑戦する自信を失い、悶々としていたとき。私の葛藤を見透かしたかのように、JICAセネガル事務所企画の現地技術補完研修が実施された。本研修は、村落開発に関して豊富な経験を有するローカルNGO、ENDA3Dの指導の下でのPLAの実践学習を目的とし、研修中に得たアイデアを任地での活動に活かそうという意図から企画・実施されたものである。「PLAの実践学習」とは!しかも、セネガルローカルの老舗NGOの手法を実地体験できるとは!まさしく私が欲していた研修内容であり、事前学習から相当の心意気を持って臨んだ。

かくして5日間の研修は、(1)PLAツール概要確認、(2)PLAツール実践、(3)ENDA3DによるPLA実践見学、(4)村の3ヵ年計画立案、の4本立てで、非常に効率よく実施された。また、研修期間を通し、ENDA3Dの24時間体制および現地ファシリテータ(近郊村在住の村落開発普及員)のマンツーマン指導により、きめ細かなサポート体制がしかれ、私自身が抱いていた疑問や課題にも懇切丁寧に応じてくれた。

PLA実践前は、現地語もままならず、社会的背景の異なる外部者である自分が住民にどのように接したらよいのか、住民の前で「話をする」という事自体に全く自信がなかった。しかしながら、いざ腹をくくってやってみると、住民はこの「何者かよくわからないお客さん」に対し辛抱強く応えてくれ、むしろ、片言の現地語に四苦八苦している「外国人」との会話を楽しんでくれている様子さえ伺えた。研修実施時は雨季の真っ最中であり、また、そのうちの1日は定期市の日と重なり、住民が集まるかどうか懸念されたが、女性グループ代表の言葉を借りれば、「お客さんが来ているのに、集会に行かない訳にはいかない」と、自分の予定を変更してまでも参加してくれる住民が少なくなかった。
他方、PLAツール実践時には、ニーズとウォンツの分析が甘く、幾度も失敗を重ね、納得のいく結果を残すことはできなかった。それでも、自分なりにファシリテーション方法を試行錯誤する過程で学んだものは多く、PLA理念の現地適用度の高さ、PLAの技術面での奥深さを再認識し、また、村落開発における私自身の課題を明確にすることができた。

さらに、何よりも昼夜を通してENDA3Dや現地ファシリテータと様々な議論を交わし、彼らの仕事にかける熱意やポリシーを垣間見ることができたのは、本研修の最大の成果である。彼らは「今のセネガルは経済的には決して豊かだとは言えない状況にある。けれど、後10年、今の世代の人たちが頑張って国の基盤を築いていくことができたら、必ず良い未来が開けると思う」と言う。これを聞いたとき、私もこのような希望溢れる国で、彼らや住民と一緒に、少しずつ、ゆっくりと国の基盤作りに参加していきたいという想いを新たにすることができた。

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