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2006年1月30日 (月)

続・マラウイ徒然2  食糧危機ふたたび+洪水(小林由季)

(前回のコラム「続・マラウイ徒然1 元旦にマラウイ政治の歴史をふりかえる」)

再び、マラウイが食糧危機に瀕している。洪水やかんばつ、農業投入物不足のため、昨シーズン(2004/05年)の出来が悪かったのだ。主食であるメイズ(トウモロコシ)房つきの値段はどんどん高騰して、昨年4月に雨季が終わった時点で、キロ20マラウイ・クワチャ(1マラウイ・クワチャは約1円)だったのに、今はキロ40マラウイ・クワチャはする。人口約1200万人の内、食糧援助が必要な人の数は、05年5月には200万人、6月には420万人とされ、長らくこの数字が使われていたが、12月頃から上方修正されて、今年に入ってからの新聞記事では500万人とも言われている。

以前、2001/02年シーズンの不作が引き起こした食糧危機について書いたが、その時は私の住んでいるブランタイヤ(マラウイ一番の都市)のスーパーの棚からウファ(メイズの粉)が消えてしまった。今回は値段は高騰しているものの、スーパーではメイズ粉が、地元の市場では房つきメイズがちゃんと売られている。ただ、キロ40マラウイ・クワチャはとても庶民が手を出せる値段ではない。

政府はメイズの不足分に対して
(1) 政府が買い付けて、全国に拠点を持つ農協のような公社The Agricultural Development and Marketing Corporation :ADMARCを通じて補助金で低価格に抑えて(房つきキロ17マラウイ・クワチャで)販売する
(2) WFPを通じて緊急援助で無料で配給する
という主に2つの方法で対応しており、この両者にドナーの援助が入っている。この他、ムタリカ大統領が民間セクターからの寄付を募って食糧の無料配布を実施する財団:Feed the Nation Fundを立上げたし、国内外の財団、宗教団体、NGOが食糧支援を行っている。しかし、上記のように食糧援助が必要な人の数がどんどん上昇する中で、援助は足りていないとも言われている。

新聞やテレビの報道だけではよくわからない食糧援助だが、今回は05年12月5日にWFPの食糧配給サイトを訪問する機会を得ることができた。食糧配給の背景、実施方法、問題点など詳細レポートについては写真入りで次のサイトに掲載していただいたので、是非ご覧いただきたい。

日本マラウイ協会 マラウイ食糧支援募金 2005
http://www.h4.dion.ne.jp/~malawi/index.htmlページ下の「2005 緊急レポート:マラウイ食糧事情とWFP配給現場」をクリックして下さい。
*こちらにはWFPへの募金の案内も掲載されています。

TICAD市民社会フォーラム(TCSF) アラート通信3号
http://www.ticad-csf.net/alert03.pdf

こうした食糧危機の中、この雨季は雨がしっかり降ってメイズの育ちがいいな、と近所の畑を見回していたところへ、「洪水で8000世帯が家を失う」という新聞記事(リンクは下記参照)が出た。最南端のNsanje県とその隣のChikwawa県でクリスマス・イブに洪水、鉄砲水が発生し、Chikwawa県で8,000世帯、Nsanje県で4,500世帯の家、家畜、畑の作物が流され、木に登って避難する人たちも出たという。その他、洪水による被害はLilongwe、Zomba、Thyolo、Balakaの各県で確認されているようだ。政府はNsanjeとChikwawaの2県について、メイズ粉、豆類、シェルター用のプラスチックシート、バケツなどの配布を手配中とのことだが、現地で緊急援助に従事するNGOによれば、「毛布や衣類の支援がもっと必要だ」とのこと。これらの支援も、2県に通じる道が雨季に入ってから一部不通になっており、また洪水で通れなくなっているので、困難を極めることが予想されている。

洪水の関連記事は次の通り:
1月5日付 IRIN News  MALAWI: Number of affected people rising as rain continues http://www.irinnews.org/report.asp?ReportID=50957&SelectRegion=Southern_Africa&SelectCountry=MALAWI
1月5日付 The Nation  Government releases K10m for flood victims
http://www.nationmalawi.com/articles.asp?articleID=14472

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